「87歳、古い団地で愉しむひとりの暮らし」 多良美智子
なんかで紹介されてて興味がわいて読んだ。
題名まんま。
こういう余生を暮らしたい。
でも、87歳で本読んだり縫物したり字や絵をかけるのって
だいぶすごいと思う。
年取ると、手先もどんどん不器用になる。目も疲れる。
このひとの家、だいぶかわいい。素敵。
触発されてとりあえずパッチワークでコースターつくってみた。
パッチワークかわいい。
雑草摘んでちいさい瓶に飾ってみた。
お花飾ることには興味があったのだがお金が高いなーと思ってた。
モラのやり方をちらーっと見てそれっぽいことをしてみた。
うわこれ意外とたいへん。
鶏皮ポン酢つくってみた。
鶏むね肉をけっこう食べるのだが皮がどうもダメで捨ててて、
前からもったいないなーなんとかならんもんかなーと思ってたので。
あまった小葱を入れてみたら、私はいけるクチ。
でもひとによって好みが分かれそう。私もネギないと無理だなぁ。たぶん。
レモン酢もつくってみたい。
興味があったらとりあえずトライするのは共感する。
やってみておもしろくなかったなとかおしいくなかったなとか思っても
それがわかっただけいいじゃんと思う。
もっとも、じっくり考えてから動かないからこそ、
気軽にやれる範囲の費用で試したいんだけども。
ジョゼと虎と魚たち
*ネタバレあり。たぶん。
むかし見たのを借りてきて見た。
忘れてることが多くてびっくり。
恒夫さんってこんなにちゃらい軽いひとだったっけ? とか。
恒夫さんが泣き崩れるシーンがいちばん印象的で、
自分の弱さとか好きなのにどうにもならない自分のふがいなさとかに
ぐっときたのだが、いま見ると印象がまた違う。
いま見ると、
かんたんにデートできて言うこと聞いてくれるかわいい普通の女の子のほうが
らくだなと思っちゃったのかなと思った。
私には、恒夫さんが彼女の障がいをそこまで重く見てるように見えなかった。
それより、ジョゼ以外の女の子もいると気付いちゃった途端に
彼女がめんどくさくなっちゃったと思うほうが納得いく。
彼はジョゼが本当に好きだったと思う。
けど、生活をともにして一緒に生きるってことは、それだけじゃない。
そしていちばん印象が違って見えたのは上野樹里だった。
いま見ると、なんかこの子かわいそう。
(前見た時はやなやつとしか思わなかったのに)
恒夫さんはきっと誰でもよかったのだと思う。
目の前で泣かれる彼女の気持ちを思うと
こんなやつさっさとほっぺたひっぱたいちゃえと思う。
車いすを欲しがらないのは、
ジョゼなりの彼への甘えのように私には見えた。
散歩が好きで外の世界に目を輝かせるような彼女が
自分で自由にでかけられる手段を欲しがらないわけない気がした。
(電動車いすなんてなおのこと)
恒夫さんが変わるのもそうだけど、
ジョゼも変わっていたらふたりの未来も違ったのかなと
今は思わないでもない。
最後のシーンはとても自由に見えた。
ひとりであることと、さびしいことは違うことのように思う。